コラム

オリゴ糖の話 -その9

 

前回にご紹介した「大豆オリゴ糖」と同じ、天然素材から抽出して作られるオリゴ糖が「ラフィノース」です。
大豆などの豆類に多く含まれるオリゴ糖で、その他「サトウキビ」「甜菜(ビート)」「蜂蜜」「キャベツ」他、各種麦類に含まれています。
量的には少ないものの日本人は食事で昔から自然に摂取していました。
現在、国内で製造されている代表的な抽出原料として、北海道で育成されているビート(甜菜)から抽出されたものが主体となっています。
ビートは砂糖ダイコンとも呼ばれ、砂糖原料としても有名ですが、もともと地中海地方が原産地で、昼と夜の温度差が激しいところで育てられる作物でもあります。
そんな気候条件の北海道でも夏場の暑さで甘味成分を増し、秋の収穫時期になり気温が低くなるとビート自身が凍結を防ぐために細胞内にラフィノースを蓄えはじめます。
天然由来から抽出される「ラフィノース」は、厳しい自然環境の中で生まれた不思議なオリゴ糖です。
あまり知られていませんが医療用にも使われていて、臓器の保存状態を良好にキープできる性質も持っており、臓器移植の時などに大変役に立っているそうです。
国内のメーカーでは、日本甜菜製糖がビート糖の製造過程から出るビート糖蜜からクロマト分離精製により、99%純品の製品化に成功しています。
自社100%のラフィノース顆粒「ラフィノース100」を販売していますが、ビフィズス菌増殖作用はもちろんですが、特に最近注目され「ラフィノース100」が購入できない事態になっているのが、アトピー性皮膚炎などのアレルギー症状の緩和という生理的特性もあることが原因のようです。
また、オリゴ糖のなかでは唯一、吸湿しない結晶オリゴ糖という特性から、顆粒や粉末で利用する際の大きなポイントとなり、食品においてもタブレットや粉末形態の利用がすすんでいるオリゴ糖でもあります。

三温糖
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