コラム

糖アルコールの話 -その11

 

今回はマルチトールの代謝エネルギーについて書かせていただきます。

還元麦芽糖(マルチトール)のカロリーは200~220kcal / 100g
つまり、砂糖のおよそ半分になります。

それは、前回でもご紹介した通りマルチトールは小腸でブドウ糖(グルコース)とソルビトールに変換されたり、大腸で腸内細菌に利用されて脂肪酸となり、体内に吸収されエネルギーとなることに由来します。ただ、上白糖やグラニュー糖などのショ糖成分と違い、マルチトールはブドウ糖(グルコース)に分解されたわずかな分や、代謝の過程で間接的に影響があるものに限られますので、血糖値の上昇は緩やかであると言われています。一般的には、砂糖の1/2~1/3程度上昇させると言われていますが、個人差がありますので、糖尿病などで血糖値をコントロールされている方は注意が必要です。
還元麦芽糖(マルチトール)は極めて安全な甘味料の一つですが、上述の通り吸収されにくい性質を持つため、一度に大量に摂取すると下痢や何べんなどの銀杏賞状が現れることがあります。
最大無作用量(下痢を起こさない最大数)は、体重1kg当たり0.3g、つまり体重50kgで15gとなります。還元麦芽糖(マルチトール)の一般向け製品としては、H+B社の「マービー」、浅田飴の「シュガーカット」などが挙げられます。これは糖尿患者や糖質制限を受けておられる方に絶大な支持を得ているようです。
また、業務用のマルチトール製品を発売しているメーカーは多く、国内で販売されている輸入品も含めると、約9社ほどのメーカーが製品化しており、使用量の多さを表しています。
業務用の製品には、一般品と同じくシロップ状の製品と粉末状製品があり、主に飲料や菓子関連で使用されています。


次回は、マルチトールの食品利用についてご紹介いたします。




三温糖
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