コラム

和三盆の話 -その2

 

和三盆の製造工程の中でも特徴のある製法で、世界に例を見ない水で研ぐ精製の方法はどのように発見されたのかは、よく解っていません。
「昔、樽に入れた白下糖を運ぶおりに誤って川に落としてしまい引き上げた所、上部が水で洗われて白くなっていて味わってみた所甘さが程よく仕上がっていた」という昔話もありますが、伝え聞く物語としておくべきでしょう。
以降、白下糖からある程度精製した和三盆を作るようになると、それなりの設備を備えた農家が他の農家が栽培したサトウキビを買い入れるようになります。
自分の屋号も決め、和三盆糖も販売するようになり、この頃より製糖所が徳島や香川でも成り立つようになり盛んな時期を迎えますが、不運な時代の戦争をはさんで、戦後の経済復興にともない海外から豊富で安価な原料を輸入できるようになり、全国に広がったサトウキビの栽培も急速に減少しました。
一般家庭で使用されるお砂糖は、海外から原料を輸入し精製されるお砂糖に主役の座を奪われましたが、品質の良いサトウキビ産地と品質の良い砂糖だけが残る形になり、純黒糖の産地の沖縄一帯の南西諸島と和三盆糖の産地の徳島県と香川県が、現在も貴重な菓子原料として重宝されています。

三温糖
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