コラム

小麦粉の話 その7

国内産の小麦はかなり品種改良もされ、よくなってきたのですが、やはり小麦粉の中に、小麦でんぷんを加えているものも多いようです。この小麦でんぷんを国内産の小麦から取り出す技術が進化したことも国内産の小麦粉を安定して出荷できる体制になった一因です。そして、国内産小麦というと北海道といったイメージがありますが、北海道で製造しているメーカーは、やはり北海道産麦にこだわって製造しておられますが、その他のメーカーにおいては、今では小麦も北は、北海道から、東北、四国、九州までいたるところで生産され、それぞれに特徴のある小麦をうまくブレンドさせて(このブレンドがある意味企業秘密になっているようです。)海外産に負けない小麦粉を提供しています。又、安定供給のため国策として国内産小麦の作付けを今の2倍に増やすという政策もあり、ますます国内産に対する需要を掘り起こされそうです。
又、一般的に国内産小麦は外国産に比べて、やや黄色みがあり、それを美味しそうな焼き色として利用したり、グルテンが少ない分イースト菌を使わずに天然酵母を使ってゆっくり発光させてふっくらとしたパンに仕上げるなど、欠点を利用して作ってみるというやり方もあるようです。

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